スポーツ医・科学研究室 研究概要

 急激な減速・加速動作を頻繁に行うスポーツにおいては、パフォーマンス向上のためだけでなく、スポーツ傷害の予防という目的からも、トレーニングやコンディショニングを行っていく必要があります。例えば、膝関節前十字靭帯損傷は、ハンドボールやバスケットボールなどの競技で特に頻繁に発生し、その70%以上が非接触性(ケガをした瞬間に、地面からの反力しか身体に外力が与えられない状況)で生じることが分かっています。さらに、女性は男性と比較し、このようなスポーツ傷害を罹患する確率が数倍高いことが分かっています。したがって、多くのスポーツや女性アスリートにおいては、パフォーマンス向上とスポーツ傷害予防を兼ね備えた対策を、普段のトレーニングやコンディショニングにおいて行う必要があるといえます。

 

 そこで、本研究室では、特に、「四肢の神経筋機能や運動学的・動力学的指標に影響を及ぼす要因やしくみを、運動連鎖の観点から明らかにし、それらの実践への応用を創造していく」ということを、研究室共通の研究テーマとし、バイオメカニクス、スポーツ医学、トレーニング科学などの観点から、以下のような研究活動を行っています:

 

1) スポーツ傷害発生メカニズムの解明

2) スポーツ傷害の予防方法や予防メカニズムの解明

3) スポーツ傷害の危険因子の探索

4) スポーツ傷害の危険因子がその発生率を増大させるメカニズムの解明

5) トレーニング効果や動きの習熟、パフォーマンスに影響を与える外在的、内在的要因の解明

 

そして、最終的にスポーツ傷害予防とパフォーマンス向上の二つにつながる科学的知見や実践方法を生みだすことを目的としています。

 

本研究室では、

  • スポーツ実践者・指導者的視点を持ち合わせているスポーツ医・科学者の育成
  • スポーツ医・科学者的視点を持ち合わせているスポーツ実践者・指導者の育成

の二つを研究室の教育理念に掲げ、研究指導を行っています。

 

大阪体育大学, 大阪体育大学大学院

准教授 下河内洋平, PhD, ATC, JATI-AATI